2024春闘での三菱UFJ銀行労働組合の結果はどうだったんだろう?
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- 2024春闘での結果概要|三菱UFJ銀行労働組合
- これまでの春闘賃上げの推移と背景
- 三菱UFJ銀行労働組合について
- 2014年契約社員400人解雇問題について
✅本記事の信頼性
- 当記事における春闘情報は各種ニュースサイトを参考にしております。出典:NHKニュース
春闘における各企業の状況や知っておきたい知識になど関する記事を以下のページにまとめていますので、良かったらご覧ください!👇
目次
2024春闘での結果概要|三菱UFJ銀行労働組合
2024年3月28日、メガバンクである三菱UFJ銀行は、春闘要求に対する回答を発表しました。
その結果、ベアを含む給与+賞与の総支払額で6%の賃上げ要求に満額回答しました!
また、昇格や登用、1人あたり最大15万円の一時金を踏まえると平均8.5%超の賃上げとなるようです。
三菱UFJ労組の要求方式は、給与と賞与を合わせた「総報酬」ベースで、2023春闘より4年ぶりにベアも含まれるようになりました!
①春闘要求について
2024年2月16日、三菱UFJ労組はベアを含めた総報酬ベースで6%超の賃金改善を求めました。
2023春闘では5.5%のベアを含めた総報酬ベースで賃金改善を求めておりましたので、それを上回る水準ですね!
会社業績については、三菱UFJフィナンシャル・グループが発表した2024年3月期の連結決算で、純利益が前期比33.5%増の1兆4907億8100万円となったことも、会社体力は十分であると判断されたようですね。
三菱商事さんは連合非加盟ですし、情報もあまり出回っておりませんでした。
②世間動向について
2023年12月1日、連合は賃上げ分3%以上、定昇相当分を含め5%以上の賃上げを目安として要求方針を固めています。
【2024春闘】連合(日本労働組合総連合会)の結果は?賃上げ要求と回答をチェック!では2024年春闘における連合についてまとめておりますので読んでみてください👇
2023春闘においては「5%程度」の賃上げ目標を掲げましたが、この年は「5%以上」に改め、昨年を上回るスタンスを明確にしていますね。
また、政府としても、昨年を上回る賃上げを企業に要請しておりました。
昨年を上回る賃上げムードでしたね!
③会社回答について
2024年3月28日、会社回答が発表され、組合要求のベアを含めた総報酬(給与+賞与)ベース6%超の賃上げ要求に満額回答しました!
また、特別報奨金を一時金として最大15万円支給するため、実質8.5%超の賃上げとなるようです。
新卒初任給も5万円引き上げ、入行1~4年目では12%の賃上げとのこと。
賃上げの理由としては、「採用競争の激化」「デジタル人材の不足」としており、金融業界自体は賃金水準が高いのですが、他の産業との賃金差が縮まってきていることも理由のようですね。
今回は総報酬での交渉ですが、今後はベアと合わせて業績に連動する形で賞与の額を交渉する方式に変えるようです!(私の労組も業績連動型というものですね)
三菱グループ各社の春闘結果については以下の記事にまとめておりますので、読んでみてください👇
~三菱電機💡~
~三菱重工🚢~
~三菱自動車🚙~
~三菱商事🏠~
これまでの春闘賃上げの推移と背景
ここまで2024春闘についてお伝えしてきましたが、これまでの三菱UFJ労組の賃上げ推移は以下の通りです。
年度 | 組合要求(平均) | 会社回答(平均) |
2023 | 5.5% (給与+賞与+ベア) | 満額回答 |
2024 | 6%超 (給与+賞与+ベア) | 満額回答 |
過去の春闘情報を調べましたが、昨年度の結果までしか見つかりませんでした(;´・ω・)
昨年2023春闘にて4年ぶりにベアが行われたことも影響があるかもしれませんね。
三菱UFJ銀行労働組合について
三菱UFJ労組さんについて簡単にご紹介しますね!
~三菱商事従業員労働組合について~
- 結成:不明
- 支部数:不明
- 所在地:不明
- 組合員数:不明(正規行員3万6499人(H25年3月末時点)
- 2014年4月非正規5,000人が労組に加入した
情報が少ないね・・
連合非加盟であり、社外の組合HPもなかったですからね…
ただ、2014年の解雇問題が気になったので調べてみました!
契約社員400人解雇問題について
問題の概要(2010年6月)
400人一斉解雇通告
2010年6月、同行カード拡販のために直接雇用していた400人の契約社員を、カード事業の赤字を理由として、2022年1月をもって契約満了とする解雇通告を行いました。
契約社員の中には10年以上勤務されてきた方もいたとのことです。
約半年後に一斉解雇の通知が来るのは恐怖でしかないですね(;´・ω・)
また、当時三菱UFJ労組は正規社員のみで構成されていたため、当事者のうち20名以上が外部組織で1人でも加入できる「金融ユニオン」に加入し、継続雇用を求め銀行と交渉したようです。
2011年2月 金融ユニオン交渉成果
2度の団体交渉の末、要求内容に対して以下のような成果を得ることができたようです。
- 組合員が銀行関連会社にて、ほぼ同水準の条件で雇用を確保
- 銀行の支給する「就職援助金」を退職金扱いの税控除に変更させる
- 産休中で退職させた契約社員の服飾を獲得
当事者の方にとっては、非常に助かったようですね!
出典:金融ユニオン
非正規5000人の労組加入(2014年4月)
2014年4月、三菱UFJ銀行労組は、窓口業務などに従事している非正規行員に対して、労働組合への加入を認めました。
対象となるのは銀行と雇用計画を結んでいる契約社員約9500人と嘱託契約社員約2000人(派遣社員は含まず)。これにより、約5000人の非正規社員が新しく組合に加入したようですね。
組合として加入を決めた理由は以下の通りです。
- 非正規の行員は全体の4分の1で大きなウエイトを占めている。
- 一般行員と変わらない業務に携わっており、非正規が増加すれば、組合組織自体が弱体化する恐れがある。
一方銀行側としても、2010年に外部組織である金融ユニオンが介入してきたことを良くは思わず、企業別労働組合である三菱UFJ労組への非正規社員加入をお願いしたいと思っていたのでしょうね。
銀行としても同行社員で構成された企業別労組の方がやりやすいでしょうし、双方の思惑が一致した結果のようです
ただし、組合に加入したからと言って、非正規社員もベアの対象になるかと言ったら、2014年時点では対象外だったようですね。
日本における労働組合の3層構造_連合・産別・企業別についてでは、企業別組合について解説していますので、よかったらお読みください👇
まとめ:来年も満額回答を期待!
今回の記事では、三菱UFJ銀行労働組合さんの2024春闘結果等についてご紹介いたしました。
あらためて、2024春闘における結果は以下の通りです。
労組:ベア含む総報酬ベースで6%超
企業:満額回答+α
最後までお読み頂きありがとうございました!
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