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2025春闘での”JAM”の賃上げ要求と回答はどうなる?
大手と中小企業との賃金格差は改善されるかな?
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- 2025春闘 ”最新情報”|ものづくり産業労組 JAM
- 2025春闘の日程・流れについて
- 2025春闘 賃上げ要求と回答まとめ
- 過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
- JAMについて
✅本記事の信頼性
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目次
2025春闘 ”最新情報”|ものづくり産業労組 JAM
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最新速報:2025年1月31日付
労使の代表が出席する「経団連労使フォーラム」が31日に開催されました。
経団連の十倉会長は冒頭あいさつで
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賃上げは事業の発展と継続に不可欠な『人への投資』だ。中小の賃上げ原資を捻出するための価格転嫁は供給網全体での取り組みが必要不可欠だ。
と述べました。また連合の芳野会長は、
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大幅賃上げは今年だけでなく来年以降も継続し、定着させたい。企業規模による格差是正が必要であり、中小企業では大企業を上回るか、せめて同程度の賃上げが望ましい。
と話しています。
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今春闘は特に中小の大幅賃上げがホントに実現されるのか?が見どころですね(; ・`д・´)
2025年1月21日付
機械や金属関連の中小企業労働組合を中心に構成する「ものづくり産業労働組合(JAM)」は21日に開催された中央委員会において、2025春闘におけるベアの要求水準を「月額1万5000円以上」とする方針を決定しました。24年春闘から3000円引き上げとなり、過去最高水準となります。
安河内賢弘 会長は、
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賃上げのドミノの流れを止めることなく、(日本経済を)成長軌道に乗せていく必要がある。物価高騰により、私たちの生活は苦しく、確実に貧しくなっている!
と訴えています。
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賃金が上がらないのは今や昔の話!みんなで求めていきましょう!
2024年12月4日付
機械や金属産業の中小企業などの労働組合で構成される「JAM」は、2025年春闘におけるベア相当額を「月1万5000円」とする方針を固めました。
要求額としては、JAMが結成された1999年以降、最高額となります。また、定昇分を合わせた要求額は「月1万9500円以上」になるとのことです。
安河内賢弘 会長は、
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この2年間、大幅なベースアップを勝ち取ってきたが、格差が開いてしまったことは痛恨の極みだ。人手不足にも対応しつつなんとしてもこの格差を是正し、魅力的な賃上げをしていくことが必要だ!
と述べています。
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過去2年間での大幅な賃上げによって、大手と中小企業との差がおよそ1万円とさらに広がったようですね。JAMさんは「中小企業の加盟労組が8割超」なので、今春闘がどうなるか注目ですね!
正式決定は2025年1月の中央委員会になります。
2024年12月3日付
電機、鉄鋼、自動車など5つの産業別労働組合で構成される金属労協(JMC-全日本金属産業労働組合協議会)は3日、2025春闘で月額1万2000円以上のベースアップを要求することを決定しました。
これは1998年以降で最も高い水準であり、慢性的な人手不足に対応するとしています。
金属労協の金子晃浩議長は会見で、
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日本経済の好循環や働く人に安心感を提供できるか否かの分岐点だと認識している。先頭に立ってしっかり引っ張っていきたい
と述べています。
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12,000円以上のベースアップ要求が一つの指標になりますね!
2024年11月28日付
連合は第94回中央委員会において、来春闘での賃上げを大手を含む全体では定期昇給分を含めて5%以上、中小企業の労働組合では大手との格差是正を図るとともに、賃金実態が把握できない場合は、+1%の6%以上を求める方針を正式に決めました。
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この数年、確実に賃上げが続いてきたことは日本経済の低空飛行から抜け出すチャンスだ。一方、その動きが一部の人たちだけのものであってはならない。全員そろって豊かにならなければ国は繁栄しないと胸に刻んで進める必要がある。
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基本的には10月18日の中央執行委員会から方針が変わることはありませんが、これで各労組春闘に向けてスタートを切ることになりますね!
2024年11月26日付
石破総理大臣は労働団体や経済界の代表と会談し、来年春の春闘で大幅な賃上げを求めました。
また、政労使会議では、賃上げが中小企業や地方にも行き渡ることの重要性を強調しました。
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「来年の春季労使交渉におきましては、労働者の賃金水準を引き上げるベースアップを念頭に、33年ぶりの高水準の賃上げとなった今年の勢いで大幅な賃上げのご協力をお願いします」
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総理大臣が変わってどうなるかと思いましたが、賃上げ方針自体は政府としても継続して求めていくようですね!
2025春闘の日程・流れについて
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2025春闘の流れを2024春闘をベースに確認していきましょう!
春闘の日程
※2025年度の活動計画・実績を朱記追記します。
【日付】 | 【内容】 |
2024年11月26日 | 方向性:経済界の代表と会談 |
2023年12月1日 2024年11月28日 | 連合:春闘要求方針決定 |
2024年12月3日 | 金属労協:春闘要求方針決定 |
2024年12月4日 | JAM:春闘要求方針固め |
2024年1月19日 2025年1月21日 | JAM:中央委員会で春闘要求方針決定 |
2024年3月13日 2025年3月12日 | 集中回答日 |
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準備から回答集計まで春闘はほぼ1年を通して進められていますね!
2025春闘 賃上げ要求と回答まとめ
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JAMの春闘要求については、正式決定が2025年1月中旬の中央委員会となりますので、今のうちに昨年2024春闘を確認しておきましょう!👇
2025春闘について順次更新していきます!
①春闘要求について
2025年1月21日、機械や金属関連の中小企業労働組合を中心に構成する「ものづくり産業労働組合(JAM)」は中央委員会において、2025春闘におけるベアの要求水準を「月額1万5000円以上」とする方針を決定しました。24年春闘から3000円引き上げとなり、過去最高水準となります。
安河内賢弘 会長は、
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賃上げのドミノの流れを止めることなく、(日本経済を)成長軌道に乗せていく必要がある。物価高騰により、私たちの生活は苦しく、確実に貧しくなっている!
と訴えています。
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過去2年間での大幅な賃上げによって、大手と中小企業との差がおよそ1万円とさらに広がったようですね。JAMさんは「中小企業の加盟労組が8割超」なので、今春闘がどうなるか注目ですね!
各加盟単組の実際の要求額はどうだった?
連合集計の加盟単組要求額の単純平均は???となりました!
JAMの賃上げ要求は15,000円だったので、要求水準は・・・
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わかり次第、情報を更新いたしますね!
出典:連合2025春闘 要求集計・回答集計結果 より
春闘での賃上げの求め方とその根拠についてはこちら👇
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②世間動向について
2024年11月28日、連合は第94回中央委員会において、来春闘での賃上げを大手を含む全体では定期昇給分を含めて5%以上、中小企業の労働組合では大手との格差是正を図るとともに、賃金実態が把握できない場合は、+1%の6%以上を求める方針を正式に決めました。
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この数年、確実に賃上げが続いてきたことは日本経済の低空飛行から抜け出すチャンスだ。一方、その動きが一部の人たちだけのものであってはならない。全員そろって豊かにならなければ国は繁栄しないと胸に刻んで進める必要がある。
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2025年春闘における連合についてはこちら👇
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③会社回答について
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情報が出そろい次第、更新いたしますね!
他労組や各年度毎の春闘状況はこちら👇
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過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
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ここまで2025春闘についてお伝えしてきましたが、これまでの過去10年間におけるJAMの要求額と回答平均は以下の通りです。
年度 | JAM要求方針 | 各単組要求額 (平均) | 各単組回答額 (平均) |
2014 | 4,000円 (6,000円)*1 | 5,506円 | 1,867円 |
2015 | 9,000円 (10,500円)*1 | 8,118円 | 2,685円 |
2016 | 6,000円 | 5,882円 | 1,227円 |
2017 | 6,000円*2 | 5,663円 | 1,160円 |
2018 | 6,000円 | 5,663円 | 1,897円 |
2019 | 6,000円 | 6,935円 | 1,643円 |
2020 | 6,000円 | 7,699円 | 1,051円 |
2021 | 6,000円 | 5,756円 | 848円 |
2022 | 6,000円 | 6,497円 | 1,766円 |
2023 | 9,000円 | 10,645円 | 4,777円 |
2024 | 12,000円 | 13,934円 | 8,077円 |
2025 | 15,000円以上 | ??? | ??? |
*金額はベースアップ相当分のみ
*1:賃金水準の回復が必要な場合
*2:個別賃金要求に順次移行(中小の賃上げは大手に追従するだけではダメ)
これまで多くの産別の春闘結果を見てきましたが、JAMさんは10年以上前から強く賃上げに力を入れられているようです。しかし、過去10年見ても要求平均と回答平均の差が非常に大きいですね。これが中小企業の賃金がなかなか上がらない現状を物語っているのでしょうか(;´・ω・)
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JAMさんの春闘報告書を見る限り、加盟大手労組さんはしっかり要求額以上の賃上げできているようですね!嬉しい半面、賃金格差は開くばかりということか…(;´・ω・)
過去年度についてはコチラ👇
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JAM ものづくり産業労組について
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JAMさんについて簡単にご紹介しますね!
~ものづくり産業労組 JAMについて~
- 結成:1999年 (ゼンキン連合と全国金属機械労働組合が統合して結成)
- 加盟組合:約2,000単組
- 組合員数:約39万人
- 所在地:東京都港区
- 上部団体:金属労協、連合
~特記~
- JAMは(Japanese Association of Metal, Machinery, and Manufacturing workers)の通称であり、頭文字をそろえるとJAM(ジャム)ではなくJAMMM(ジャムーー!)である
- 1万人を超える単組も30人の単組もみんなが主役となる活動を行っている。
- 中小企業だけじゃなく、1000人を超える単組を集めた「大手労組会議」というのも開催している。
- 組合員限定だが、HPに「郡山りょう推し活データベース」や「郡山りょう推し活LINE」というものが存在する。(みんなのアイドル!?(; ・`д・´))
出典:JAM HP
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連合加盟の産別労組のなかでも5番目に多くの組合員を抱える巨大労組さんですね!
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まとめ:賃金格差是正はJAMにとって必須!
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今回の記事では、ものづくり産業労組 JAMさんの2025春闘等についてご紹介いたしました。
あらためて、2025春闘における要求額と回答は以下の通りです。
労組:15,000円以上の賃上げ要求
企業:???円の回答(平均)
最後までお読み頂きありがとうございました!
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