2025春闘でのデンソー労組の賃上げ要求と回答はどうなる?
富士電機とパワー半導体協業の影響はどうだろう?
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- 2025春闘 ”最新情報”|デンソー労働組合
- 2025春闘 賃上げ要求と回答まとめ
- 過去4年間における春闘賃上げの推移と背景
- デンソー労働組合について
✅本記事の信頼性
- 当記事における春闘情報は以下を参考にしております。出典:連合2024春闘、連合2025春闘、NHKニュース
- デンソー労働組合様における情報は、公式HPより拝見させていただきました。出典:デンソー労働組合HP
目次
2025春闘 ”最新情報”|デンソー労働組合
最新速報:2024年12月19日付
トヨタ自動車グループの労働組合で構成される「全トヨタ労連」は、2025春闘要求方針案をまとめ、5年連続でベアを求めるものの統一の要求額を示さない方針を固めました。
2025年1月10日に開催される中央委員会で正式に決定する予定となります。
要求額を示さないことについていろいろな意見があった。ここ数年、水準を掲げずに各加盟組合が職場課題に向き合い交渉し、解決につなげてきた。これまで積み重ねたことを後戻りさせないため、それぞれに要求額を構築することを選んだ
と説明しています。
トヨタ労組さんはここ数年、要求額を掲げてしまうことで他の労組さんがそれ以上の額を求めず逆に障害となることを危惧して要求額を提示していませんでした。自動車総連さんが月1万2000円と掲げたことで再考されたのでしょうね。
2024年12月11日付
自動車メーカーなどの労働組合でつくる「自動車総連」は、来春闘でのベースアップ相当分の賃上げ要求について、月額1万2000円を水準に具体的な金額を加盟する労働組合がそれぞれ決めるという方針案を示しました。
自動車総連では2019年の春闘以降、要求方針に具体的な金額を掲げてきませんでしたが、ことしの春闘で要求額が1万円未満の組合が3割に上ったことなどから、来年は中小組合の底上げと、働くすべての年代の実質賃金の低下を防ぐため、具体的な金額を水準として示すことにしました。
自動車総連の金子会長は会見で、
物価上昇が顕著に出てから今年は3年目で、極めて重要な年になる。その認識を持って取り組んでいく!
と述べています。
自動車総連さんは毎年具体的な要求水準の明言は避けていましたが、ついに言及しましたね。業績の差が顕著ですが、人材獲得競争もあるので頑張ってもらいたいところです!
2024年11月28日付
連合は第94回中央委員会において、来春闘での賃上げを大手を含む全体では定期昇給分を含めて5%以上、中小企業の労働組合では大手との格差是正を図るとともに、賃金実態が把握できない場合は、+1%の6%以上を求める方針を正式に決めました。
この数年、確実に賃上げが続いてきたことは日本経済の低空飛行から抜け出すチャンスだ。一方、その動きが一部の人たちだけのものであってはならない。全員そろって豊かにならなければ国は繁栄しないと胸に刻んで進める必要がある。
基本的には10月18日の中央執行委員会から方針が変わることはありませんが、これで各労組春闘に向けてスタートを切ることになりますね!ガンバロウ!
2024年11月26日付
石破総理大臣は労働団体や経済界の代表と会談し、来年春の春闘で大幅な賃上げを求めました。
また、政労使会議では、賃上げが中小企業や地方にも行き渡ることの重要性を強調しました。
「来年の春季労使交渉におきましては、労働者の賃金水準を引き上げるベースアップを念頭に、33年ぶりの高水準の賃上げとなった今年の勢いで大幅な賃上げのご協力をお願いします」
総理大臣が変わってどうなるかと思いましたが、賃上げ方針自体は政府としても継続して求めていくようですね!
2025春闘 賃上げ要求と回答まとめ
デンソー労組の春闘要求については、2025年2月中旬ごろ公表が予定されておりますので、今のうちに昨年2024春闘を確認しておきましょう!👇
春闘における各企業の状況や知っておきたい知識など関する記事を以下のページにまとめていますので、良かったらご覧ください!👇
①春闘要求について(2024)
2024年2月14日、デンソー労働組合は「定期昇給+ベア」として、平均18,100円の賃上げを求めました。
会社業績としては、2020年3月に発覚した燃料ポンプのリコール問題が2024年現在も続いており、2024年3月期決算の業績予想においても、営業利益を前回見通しから1,350億円下方修正しました。
また、対策費としても2020年3月と2021年3月に合計約2,900億円を引き当てていましたが、2024年3月は約1,500億円を対策費として新たに追加しました。
このような状況下においても、「人への投資」賃上げの必要性については揺るぎないものとして賃上げを求められたのかと思います。
春闘での賃上げの求め方とその根拠について詳しく解説!では、春闘における賃金要求額はどうやって決まるかについて解説していますので、良かったらお読みください👇
②世間動向について(2024)
2023年12月1日、連合は賃上げ分3%以上、定昇相当分を含め5%以上の賃上げを目安として要求方針を固めています。
2023春闘においては「5%程度」の賃上げ目標を掲げましたが、この年は「5%以上」に改め、昨年を上回るスタンスを明確にしていますね。
また、政府としても、昨年を上回る賃上げを企業に要請しておりました。
賃上げムードに乗っからない手はないですね!
《2025春闘》”連合” 2年連続5%以上達成なるか?賃上げ目標と結果をチェック!では2025年春闘における連合についてまとめておりますので読んでみてください👇
③会社回答について(2024)
2024年3月13日に会社回答が発表され、満額回答となる18,100円(定昇+ベア)と回答がありました。
賃上げの水準が昨年を大きく超えた理由は大きく2つ「物価上昇+人材確保」であり、労使での認識が一致したことの表れだと、愛知連合よりコメントがありました。
ここで足踏みしてしまっては、世間に置いていかれちゃいますからね!
過去4年間における春闘賃上げの推移と背景
ここまで2025春闘についてお伝えしてきましたが、これまでの過去4年間におけるデンソー労働組合の要求額と回答は以下の通りです。
年度 | 要求額(平均) | 回答(平均) |
2021 | 6,500円 | 満額回答 |
2022 | 6,500円 | 満額回答 |
2023 | 14,600円 | 満額回答 |
2024 | 18,100円 | 満額回答 |
2025 | ??? | ??? |
上記では2021年からの表記しかありませんが、2008年のリーマンショック以降、2014年より賃上げが再開されています。
少なくとも4年連続で満額回答が続いているんですね!
デンソー労働組合について
デンソー労働組合さんについて簡単にご紹介しますね!
~デンソー労働組合について~
- 結成:1945年 トヨタ自動車工業刈谷南工場従業員組合(前身)のちにトヨタ自動車工業より「日本電装」として独立
- 所在地:愛知県刈谷市
- 組合員数:約39,000名
- 役員数:2,500名
- 上部団体:全トヨタ労連、自動車総連、連合等
~特記~
- デンソー労働組合が組合ビジョンに基づいて作った企業内大学「カワレルAction College」がある。
- 組織内議員と直接対話できる機会を設けている。
企業内大学とか初めて聞きました!
母体がトヨタさんだけあって、HPも充実していますね!
デンソー労働組合の母体であるトヨタ自動車については以下の記事にまとめています↓
まとめ:5年連続満額回答を期待!!
今回の記事では、デンソー労働組合さんの2025春闘結果等についてご紹介いたしました。
あらためて、2025春闘における要求額と回答は以下の通りです。
労組:???の賃上げ要求
企業:???(???%)の回答
最後までお読み頂きありがとうございました!
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