

2025春闘での”JAM”の賃上げ要求と回答はどうなる?
大手と中小企業との賃金格差は改善されるかな?
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- 2025春闘 ”最新情報”|ものづくり産業労組 JAM
- 2025春闘の日程・流れについて
- 2025春闘 賃上げ要求と回答まとめ
- 過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
- JAMについて
✅本記事の信頼性

✅2025春闘の結果 |
---|
労組:平均月額1万5000円以上 |
企業:平均月額1万3645円(4月11日時点) |

要求額は未達なものの、高水準を維持できてますね!
目次
2025春闘 ”最新情報”|ものづくり産業労組 JAM

最新速報:2025年3月3日付
ものづくり産業労働組合(JAM)は、2025春闘における2月末時点での要求状況について発表しました。その結果、ベア要求額平均が「月額1万4066円」と過去最高を更新したとのことです。
安河内賢弘会長は記者会見で、

非常に高い水準の要求ができている。粘り強く交渉を重ね、物価に負けない賃上げを実現したい!
と語っています。
JAMは要求水準を「月額1万5000円以上」としていましたので、ほぼ同程度要求できているようですね。
2025春闘の日程・流れについて


2025春闘の流れを2024春闘をベースに確認していきましょう!
春闘の日程
※2025年度の活動計画・実績を朱記追記します。
【日付】 | 【内容】 |
---|---|
2024年11月26日 | 方向性:経済界の代表と会談 |
2023年12月1日 2024年11月28日 | 連合:春闘要求方針決定 |
2024年12月3日 | 金属労協:春闘要求方針決定 |
2024年12月4日 | JAM:春闘要求方針固め |
2024年1月19日 2025年1月21日 | JAM:中央委員会で春闘要求方針決定 |
2024年3月13日 2025年3月12日 | 集中回答日 |

準備から回答集計まで春闘はほぼ1年を通して進められていますね!
2025春闘 賃上げ要求と回答まとめ


JAMの春闘要求については、正式決定が2025年1月中旬の中央委員会となりますので、今のうちに昨年2024春闘を確認しておきましょう!👇
2025春闘について順次更新していきます!
①春闘要求について
2025年1月21日、機械や金属関連の中小企業労働組合を中心に構成する「ものづくり産業労働組合(JAM)」は中央委員会において、2025春闘におけるベアの要求水準を「月額1万5000円以上」とする方針を決定しました。24年春闘から3000円引き上げとなり、過去最高水準となります。
安河内賢弘 会長は、

賃上げのドミノの流れを止めることなく、(日本経済を)成長軌道に乗せていく必要がある。物価高騰により、私たちの生活は苦しく、確実に貧しくなっている!
と訴えています。

過去2年間での大幅な賃上げによって、大手と中小企業との差がおよそ1万円とさらに広がったようですね。JAMさんは「中小企業の加盟労組が8割超」なので、今春闘がどうなるか注目ですね!
各加盟単組の実際の要求額はどうだった?
連合集計の加盟単組要求額の単純平均は???となりました!
JAMの賃上げ要求は15,000円だったので、要求水準は・・・

わかり次第、情報を更新いたしますね!
出典:連合2025春闘 要求集計・回答集計結果 より
春闘での賃上げの求め方とその根拠についてはこちら👇

②世間動向について
2024年11月28日、連合は第94回中央委員会において、来春闘での賃上げを大手を含む全体では定期昇給分を含めて5%以上、中小企業の労働組合では大手との格差是正を図るとともに、賃金実態が把握できない場合は、+1%の6%以上を求める方針を正式に決めました。

この数年、確実に賃上げが続いてきたことは日本経済の低空飛行から抜け出すチャンスだ。一方、その動きが一部の人たちだけのものであってはならない。全員そろって豊かにならなければ国は繁栄しないと胸に刻んで進める必要がある。

2025年春闘における連合についてはこちら👇

③会社回答について

情報が出そろい次第、更新いたしますね!
他労組や各年度毎の春闘状況はこちら👇

過去10年間における春闘賃上げの推移と背景

ここまで2025春闘についてお伝えしてきましたが、これまでの過去10年間におけるJAMの要求額と回答平均は以下の通りです。
年度 | JAM要求方針 | 各単組要求額 (平均) | 各単組回答額 (平均) |
---|---|---|---|
2014 | 4,000円 (6,000円)*1 | 5,506円 | 1,867円 |
2015 | 9,000円 (10,500円)*1 | 8,118円 | 2,685円 |
2016 | 6,000円 | 5,882円 | 1,227円 |
2017 | 6,000円*2 | 5,663円 | 1,160円 |
2018 | 6,000円 | 5,663円 | 1,897円 |
2019 | 6,000円 | 6,935円 | 1,643円 |
2020 | 6,000円 | 7,699円 | 1,051円 |
2021 | 6,000円 | 5,756円 | 848円 |
2022 | 6,000円 | 6,497円 | 1,766円 |
2023 | 9,000円 | 10,645円 | 4,777円 |
2024 | 12,000円 | 13,934円 | 8,077円 |
2025 | 15,000円以上 | ??? | ??? |
*金額はベースアップ相当分のみ
*1:賃金水準の回復が必要な場合
*2:個別賃金要求に順次移行(中小の賃上げは大手に追従するだけではダメ)
これまで多くの産別の春闘結果を見てきましたが、JAMさんは10年以上前から強く賃上げに力を入れられているようです。しかし、過去10年見ても要求平均と回答平均の差が非常に大きいですね。これが中小企業の賃金がなかなか上がらない現状を物語っているのでしょうか(;´・ω・)

JAMさんの春闘報告書を見る限り、加盟大手労組さんはしっかり要求額以上の賃上げできているようですね!嬉しい半面、賃金格差は開くばかりということか…(;´・ω・)
過去年度についてはコチラ👇

JAM ものづくり産業労組について


JAMさんについて簡単にご紹介しますね!
~ものづくり産業労組 JAMについて~
- 結成:1999年 (ゼンキン連合と全国金属機械労働組合が統合して結成)
- 加盟組合:約2,000単組
- 組合員数:約39万人
- 所在地:東京都港区
- 上部団体:金属労協、連合
~特記~
- JAMは(Japanese Association of Metal, Machinery, and Manufacturing workers)の通称であり、頭文字をそろえるとJAM(ジャム)ではなくJAMMM(ジャムーー!)である
- 1万人を超える単組も30人の単組もみんなが主役となる活動を行っている。
- 中小企業だけじゃなく、1000人を超える単組を集めた「大手労組会議」というのも開催している。
- 組合員限定だが、HPに「郡山りょう推し活データベース」や「郡山りょう推し活LINE」というものが存在する。(みんなのアイドル!?(; ・`д・´))
出典:JAM HP

連合加盟の産別労組のなかでも5番目に多くの組合員を抱える巨大労組さんですね!

まとめ:賃金格差是正はJAMにとって必須!

今回の記事では、ものづくり産業労組 JAMさんの2025春闘等についてご紹介いたしました。
あらためて、2025春闘における要求額と回答は以下の通りです。
✅2025春闘の結果 |
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労組:平均月額1万5000円以上 |
企業:平均月額1万3645円(4月11日時点) |
最後までお読み頂きありがとうございました!

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