
2025春闘での連合の賃上げ目標と結果はどうなった?
昨年目標”5%以上”に続くことはできるかな?
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- 2025春闘 ”最新情報”|連合
- 2025春闘の日程と流れについて
- 2025春闘 賃上げ目標と結果まとめ
- 過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
- 連合組織について
✅本記事の信頼性

目次 [表示]
2025春闘 ”最新情報”|連合

最新速報:2025年4月17日
連合は17日、「第4回集計結果」を発表しました。
その結果、賃上げ率が「5.37%」と第3回目の5.42%をわずかに下回りました。
連合_第4回集計 | 全体 | 中小 |
総額 | 17,015円 | 13,283円 |
賃上げ率 | 5.37% | 4.97% |
集計組合数 | 3,115組合 | 1,958組合 |
2025年4月3日
連合は3日、「第3回集計結果」を発表しました。
その結果、賃上げ率が「5.42%」と第2回目の5.40%をわずかに上回りました!
連合_第3回集計 (第2回集計との差異) | 全体 | 中小 |
総額 | 17,358円 (-128円) | 13,360円 (+72円) |
賃上げ率 | 5.42% (+0.02%) | 5.00% (+0.08%) |
集計組合数 | 2,485組合 (+1,097組合) | 1,441組合 (+717組合) |
連合の芳野会長は、

中小の交渉はまだ続くので、連合としてこの水準を維持していきたい
と話しています。

トランプ関税が執行され特に自動車業界が打撃を受けるかもしれない状況において、下請け中小さんがどこまで賃上げに踏み切れるか正念場ですね!
2025年3月21日
連合は21日、「第2回集計結果」を発表しました。
その結果、賃上げ率が「5.40%」と第1回目の5.46%より-0.06%下回りました。
連合_第2回集計 (第1回集計との差異) | 全体 | 中小 |
総額 | 17,486円 (-342円) | 13,288円 (-1,032円) |
賃上げ率 | 5.40% (-0.06%) | 4.92% (-0.17%) |
集計組合数 | 1,388組合 (+628組合) | 724組合 (+373組合) |
連合の芳野会長は、

(回答は)企業規模にかかわらず、引き続き高水準を維持しており、新たなステージの定着に向けて着実に前進している。
と話しています。

残念ながら中小労組さんの妥結賃上げ率が5.0%を切ってしまいました・・
例年通りならここからさらに下がりますが、どこまで踏ん張れるかですね
2025年3月14日
連合は14日、2025春闘における「第1回集計結果」を発表しました。
その結果、賃上げ率が中間集計で平均「5.46%」と連合が目標とする5%を超えているとのことです。
- 総額(全体):平均1万7828円 5.46%(760組合)
- 総額(中小):平均1万4320円 5.09%(351組合)
- ベア分:平均1万2571円 3.84%(明確649組合)
連合の芳野会長は、

新たなステージの定着に向けて良いスタートが切れたというふうに考えております。皆の生活向上につながる賃上げが当たり前の社会を実現していかなければならない。
と話しています。

第1回は大企業の回答が多いので、ここから第7回に至るまで、例年段々と下がっていきます。最終集計がどうなるか注目ですね!



2025春闘の日程・流れについて


2025春闘の流れを2024春闘をベースに確認していきましょう!
他労組や各年度毎の春闘状況はこちら👇

春闘の日程
※2025年度の活動計画・実績を朱記追記します。
【日付】 | 【内容】 |
2023年10月5.6日(木)(金) 2024年10月3日(木) | 第18回定期大会(2年に1回) 第93回中央委員会 |
2023年10月17日(火) 2024年10月16日(水) | 2024春闘での「基本構想案」5%以上 2025春闘での「基本構想案」5%以上 |
2023年10月19日(木) 2024年10月18日(金) | 第1回中央執行委員会・春闘方針案が正式決定 第13回中央執行委員会・春闘方針案が決定 |
2023年10月30日(月) 2024年11月1日(金) | 2024春季生活闘争中央討論集会 2024春季生活闘争中央討論集会 |
2023年12月5日(火) 2024年11月28日(木) | 第91回中央委員会 ・2024春季生活闘争方針を確認 第94回中央委員会 ・2025春季生活闘争方針を確認 |
2024年1月24日(水) 2025年1月31日(金) | 経団連労使フォーラム「労使トップ意見交換」 |
2024年2月5日(月) 2025年2月6日(木) | 闘争開始宣言2.5中央総決起集会 ・2024春闘に向けた決意表明 闘争開始宣言2.6中央総決起集会 ・2025春闘に向けた決意表明 |
2024年3月15日(金) 2025年3月14日(金) | 2024春闘:第1回 回答集計結果 公表 2025春闘:第1回 回答集計結果 公表 |
2024年3月22日(金) 2025年3月21日(金) | 2024春闘:第2回 回答集計結果 公表 2025春闘:第2回 回答集計結果 公表 |
2024年4月4日(木) 2025年4月3日(木) | 2024春闘:第3回 回答集計結果 公表 2025春闘:第3回 回答集計結果 公表 |
2024年4月18日(木) 2025年4月17日(木) | 2024春闘:第4回 回答集計結果 公表 2025春闘:第4回 回答集計結果 公表 |
2024年5月8日(水) | 2024春闘:第5回 回答集計結果 公表 |
2024年6月5日(水) | 2024春闘:第6回 回答集計結果 公表 |
2024年7月3日(水) | 2024春闘:第7回(最終)回答集計 公表 |
2024年7月19日(金) | 2024春季生活闘争 まとめ |

春闘はほぼ1年を通して準備が進められているんですね(; ・`д・´)
2025春闘 賃上げ目標と結果まとめ

春闘要求方針について
2025春闘における連合の賃上げ要求方針は以下のようになりました。

全体としては昨春闘に引き続き5%以上としていますが、大企業と中小企業における賃上げ格差が目立った観点から、中小労組に対しては格差是正の積極的な要求が求められています。
また、賃金実態が把握できていない中小労組には+1%の6%以上の賃上げを目安にすることとなっています。
2025春闘での基本構想
連合が公表した基本構想は大きく以下の3つになります。
①賃金と物価の好循環
「賃金も物価も上がらない」というノルム、これまでの社会的規範を変えることで個人消費の拡大、賃金と物価の好循環につなげる。
※ノルム:社会的な習慣や規範意識
②「底上げ」「底支え」「格差是正」
経済社会の新たなステージを定着させるべく、全力で賃上げに取り組み、社会全体への波及をめざす。すべての働く人の生活を持続的に向上させるマクロの観点と各産業の「底上げ」「底支え」「格差是正」の取り組み強化を促す。
③格差是正
中小労組などは格差是正分を積極的に要求する。賃金実態が把握できないなどの事情がある中小労組は、格差是正分 1%以上を加えた 6%以上・18,000 円以上を目安とする。
また、持続的な賃上げと格差是正に向けて、適切な価格転嫁、・適正取引の取り組みを
強化する。

やはり1番は5%以上の賃上げを持続的に続けていくことですね!
世間動向について

2024年11月26日、石破総理大臣は労働団体や経済界の代表と会談し、来年春の春闘で大幅な賃上げを求めました。
また、政労使会議では、賃上げが中小企業や地方にも行き渡ることの重要性を強調しました。

「来年の春季労使交渉におきましては、労働者の賃金水準を引き上げるベースアップを念頭に、33年ぶりの高水準の賃上げとなった今年の勢いで大幅な賃上げのご協力をお願いします」

政府としても継続した大幅な賃上げは目指すべきところということでしたね!
回答集計結果について
連合は、昨春闘 計7回に分けて春闘回答結果を報告しています。
2024春闘の結果をベースに2025春闘の結果を確認してみましょう。
結果報告 | 賃上げ額(平均) | 賃上げ率(平均) |
第1回(3/15) 第1回(3/14) | 1万6469円 1万7828円 | 5.28% 5.46% |
第2回(3/22) 第2回(3/21) | 1万6379円 1万7486円 | 5.25% 5.40% |
第3回(4/2) 第3回(4/3) | 1万6037円 1万7358円 | 5.24% 5.42% |
第4回(4/16) | 1万5787円 | 5.20% |
第5回(5/2) | 1万5616円 | 5.17% |
第6回(6/3) | 1万5236円 | 5.08% |
第7回(7/1) | 1万5281円 | 5.10% |
また全体及び中小組合(300人未満)ごとでの賃金改善額は以下の通りです。
①定昇相当込み賃上げ計(最終)
賃上げ額(平均) | 賃上げ率(平均) | |
全体(2024) 全体(2025) | 15,281円 | 5.10% |
中小組合(2024) 中小組合(2025) | 11,358円 | 4.45% |
②賃上げ(ベア相当)分のみ(最終)
賃上げ額(平均) | 賃上げ率(平均) | |
全体(2024) 全体(2025) | 10,694円 | 3.56% |
中小組合(2024) 中小組合(2025) | 8,256円 | 3.16% |

定昇含んで5%以上、賃上げのみで3%以上という目標は達成できましたね!
過去10年間における春闘賃上げの推移と背景

ここまで2025春闘についてお伝えしてきましたが、これまでの過去10年間における連合の要求額と回答は以下の通りです。
年度 | 要求額(平均) | 回答(平均) |
2014 | 4%以上 (ベア+格差+定昇) | 2.07% (定昇相当込み) |
2015 | 4%以上 (ベア+格差+定昇) | 2.20% (定昇相当込み) |
2016 | 4% (ベア+格差+定昇) | 2.0% (定昇相当込み) |
2017 | 4% (ベア+格差+定昇) | 1.98% (定昇相当込み) |
2018 | 4% (ベア+格差+定昇) | 2.07% (定昇相当込み) |
2019 | 4% (ベア+格差+定昇) | 2.07% (定昇相当込み) |
2020 | 4% (ベア+格差+定昇) | 1.90% (定昇相当込み) |
2021 | 4% (ベア+格差+定昇) | 1.81% (定昇相当込み) |
2022 | 4% (ベア+格差+定昇) | 2.07% (定昇相当込み) |
2023 | 5% (ベア+格差+定昇) | 3.58% (定昇相当込み) |
2024 | 5%以上 (ベア+格差+定昇) | 5.10% (定昇相当込み) |
2025 | 5%以上(6%以上) (ベア+格差+定昇) | ???% |
2008年に起きたリーマンショック以降、2014年より賃金改善が多くの労組で再開されてきました!た。

今年は過去10年間で初めて連合の目標をクリアしていますが、来年も続けるかが見所です!
過去年度についてはコチラ👇


連合について


連合について簡単にご紹介いたしますね!
~日本労働組合総連合会について~
- 結成:1989年 連合(日本労働組合総連合会)
- 組織構成:日本のナショナルセンター(全国中央組織)
- 加盟組合員数:約700万人
- 加盟産業別組織:47組織
- 地方連合会(支部):47拠点(47都道府県)
~特記~
- 連合公式キャラクター「ユニオニオン」がいる。
連合さんの組織構成は「ナショナルセンター」、トヨタ自動車などは「企業別」などと呼ばれています。
日本における労働組合の3層構造_連合・産別・企業別についてでは、これらについて紹介しておりますので、気になる方はお読みください👇


連合マスコット、ユニオニオンがみんなを待ってるよ!
まとめ:昨年に負けない賃上げを期待!

今回の記事では、2025春闘における連合の要求目標と結果についてご紹介いたしました。
あらためて、2025春闘における現時点で判明したの要求目標と回答集計結果は以下の通りです。
連合:5%以上(6%以上、ベア+定昇+格差是正)
回答集計結果:???
最後までお読み頂きありがとうございました!



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