2025春闘での連合の賃上げ目標と結果はどうなった?
昨年目標”5%以上”に続くことはできるかな?
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- 2025春闘 ”最新情報”|連合
- 2025春闘の日程・流れについて
- 2025春闘 賃上げ目標と結果まとめ
- 過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
- 連合組織について
✅本記事の信頼性
目次
2025春闘 ”最新情報”|連合
最新速報:2024年11月28日付
連合は第94回中央委員会において、来春闘での賃上げを大手を含む全体では定期昇給分を含めて5%以上、中小企業の労働組合では大手との格差是正を図るとともに、賃金実態が把握できない場合は、+1%の6%以上を求める方針を正式に決めました。
この数年、確実に賃上げが続いてきたことは日本経済の低空飛行から抜け出すチャンスだ。一方、その動きが一部の人たちだけのものであってはならない。全員そろって豊かにならなければ国は繁栄しないと胸に刻んで進める必要がある。
基本的には10月18日の中央執行委員会から方針が変わることはありませんが、これで各労組春闘に向けてスタートを切ることになりますね!ガンバロウ!
2024年11月26日付
石破総理大臣は労働団体や経済界の代表と会談し、来年春の春闘で大幅な賃上げを求めました。
また、政労使会議では、賃上げが中小企業や地方にも行き渡ることの重要性を強調しました。
「来年の春季労使交渉におきましては、労働者の賃金水準を引き上げるベースアップを念頭に、33年ぶりの高水準の賃上げとなった今年の勢いで大幅な賃上げのご協力をお願いします」
総理大臣が変わってどうなるかと思いましたが、賃上げ方針自体は政府としても継続して求めていくようですね!
2024年10月18日付
2025年10月18日、連合は第13回中央執行委員会において、2025春闘における基本構想を公表しました!
具体的な賃上げの目安は、10月16日に公表されました通り、全体の賃上げ方針(ベースアップ+定昇)を2024年度に引き続き「5%以上」とすることとしました。
内訳としても、昨年同様、2%の定昇と3%以上のベースアップとしています。
また、昨春闘で大手と中小企業で賃上げ格差が目立ったことも踏まえ、中小労組においては格差是正を目指すとともに、実態把握ができない場合は「6%以上」を目安とするとしています。
格差是正の考えが要求方針に反映されたのは良かったです!
2025春闘の日程・流れについて
2025春闘の流れを2024春闘をベースに確認していきましょう!
春闘における各企業の状況や知っておきたい知識になど関する記事を以下のページにまとめていますので、良かったらご覧ください!👇
春闘の日程
昨春闘(2024)を参考に今後の流れを確認しておきましょう!
※2025年度の活動計画・実績を朱記追記します。
【日付】 | 【内容】 |
2023年10月5.6日(木)(金) 2024年10月3日(木) | 第18回定期大会(2年に1回) 第93回中央委員会 |
2023年10月17日(火) 2024年10月16日(水) | 2024春闘での「基本構想案」5%以上 2025春闘での「基本構想案」5%以上 |
2023年10月19日(木) 2024年10月18日(金) | 第1回中央執行委員会・春闘方針案が正式決定 第13回中央執行委員会・春闘方針案が決定 |
2023年10月30日(月) 2024年11月1日(金) | 2024春季生活闘争中央討論集会 2024春季生活闘争中央討論集会 |
2023年12月5日(火) 2024年11月28日(木) | 第91回中央委員会 ・2024春季生活闘争方針を確認 第94回中央委員会 ・2025春季生活闘争方針を確認 |
2024年2月5日(月) | 闘争開始宣言2.5中央総決起集会 ・2024春闘に向けた決意表明 |
2024年3月1日(金) | 2024春季生活闘争 政策・制度 要求実現 ・3.1中央集会 |
2024年3月15日(金) | 2024春闘:第1回 回答集計結果 公表 |
2024年3月22日(金) | 2024春闘:第2回 回答集計結果 公表 |
2024年4月4日(木) | 2024春闘:第3回 回答集計結果 公表 |
2024年4月18日(木) | 2024春闘:第4回 回答集計結果 公表 |
2024年5月8日(水) | 2024春闘:第5回 回答集計結果 公表 |
2024年6月5日(水) | 2024春闘:第6回 回答集計結果 公表 |
2024年7月3日(水) | 2024春闘:第7回(最終)回答集計 公表 |
2024年7月19日(金) | 2024春季生活闘争 まとめ |
春闘はほぼ1年を通して準備が進められているんですね(; ・`д・´)
【2024春闘】連合(日本労働組合総連合会)の結果は?賃上げ要求と回答をチェック!では2024年春闘における連合についてまとめておりますので読んでみてください👇
春闘での賃上げの求め方とその根拠について詳しく解説!では春闘における賃上げの求め方についてまとめていますので読んでみてください👇
2025春闘 賃上げ目標と結果まとめ
春闘要求方針について
2025春闘における連合の賃上げ要求方針は以下のようになりました。
全体としては昨春闘に引き続き5%以上としていますが、大企業と中小企業における賃上げ格差が目立った観点から、中小労組に対しては格差是正の積極的な要求が求められています。
また、賃金実態が把握できていない中小労組には+1%の6%以上の賃上げを目安にすることとなっています。
2025春闘での基本構想
連合が公表した基本構想は大きく以下の3つになります。
①賃金と物価の好循環
「賃金も物価も上がらない」というノルム、これまでの社会的規範を変えることで個人消費の拡大、賃金と物価の好循環につなげる。
※ノルム:社会的な習慣や規範意識
②「底上げ」「底支え」「格差是正」
経済社会の新たなステージを定着させるべく、全力で賃上げに取り組み、社会全体への波及をめざす。すべての働く人の生活を持続的に向上させるマクロの観点と各産業の「底上げ」「底支え」「格差是正」の取り組み強化を促す。
③格差是正
中小労組などは格差是正分を積極的に要求する。賃金実態が把握できないなどの事情がある中小労組は、格差是正分 1%以上を加えた 6%以上・18,000 円以上を目安とする。
また、持続的な賃上げと格差是正に向けて、適切な価格転嫁、・適正取引の取り組みを
強化する。
やはり1番は5%以上の賃上げを持続的に続けていくことですね!
世間動向について(2025年)
石破総理大臣は労働団体や経済界の代表と会談し、来年春の春闘で大幅な賃上げを求めました。
また、政労使会議では、賃上げが中小企業や地方にも行き渡ることの重要性を強調しました。
「来年の春季労使交渉におきましては、労働者の賃金水準を引き上げるベースアップを念頭に、33年ぶりの高水準の賃上げとなった今年の勢いで大幅な賃上げのご協力をお願いします」
政府としても継続した大幅な賃上げは目指すべきところということでしたね!
回答集計結果について(2024年)
連合は、2024年3月15日に「第1回 春闘回答結果」を報告しています。
以降、計7回に分けて春闘回答結果を公表しました。
結果報告 | 賃上げ額(平均) | 賃上げ率(平均) |
第1回(3/15) | 16,469円 | 5.28% |
第2回(3/21) | 16,379円 | 5.25% |
第3回(4/2) | 16,037円 | 5.24% |
第4回(4/16) | 15,787円 | 5.20% |
第5回(5/2) | 15,616円 | 5.17% |
第6回(6/3) | 15,236円 | 5.08% |
第7回(7/1) | 15,281円 | 5.10% |
2024年7月1日、第7回集計において、最終集計結果を発表しました。
その結果、平均賃金方式で回答を引き出した5,284組合の「定昇相当込みの賃上げ額」は、平均で15,281円(5.10%)となりました。
また全体及び中小組合(300人未満)ごとでの賃金改善額は以下の通りです。
①定昇相当込み賃上げ計
賃上げ額(平均) | 賃上げ率(平均) | |
全体 | 15,281円 | 5.10% |
中小組合(300人未満) | 11,358円 | 4.45% |
②賃上げ分のみ
賃上げ額(平均) | 賃上げ率(平均) | |
全体 | 10,694円 | 3.56% |
中小組合(300人未満) | 8,256円 | 3.16% |
定昇含んで5%以上、賃上げのみで3%以上という目標は達成できましたね!
過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
ここまで2024-2025春闘についてお伝えしてきましたが、これまでの過去10年間における連合の要求額と回答は以下の通りです。
年度 | 要求額(平均) | 回答(平均) |
2014 | 4%以上 (ベア+格差+定昇) | 2.07% (定昇相当込み) |
2015 | 4%以上 (ベア+格差+定昇) | 2.20% (定昇相当込み) |
2016 | 4% (ベア+格差+定昇) | 2.0% (定昇相当込み) |
2017 | 4% (ベア+格差+定昇) | 1.98% (定昇相当込み) |
2018 | 4% (ベア+格差+定昇) | 2.07% (定昇相当込み) |
2019 | 4% (ベア+格差+定昇) | 2.07% (定昇相当込み) |
2020 | 4% (ベア+格差+定昇) | 1.90% (定昇相当込み) |
2021 | 4% (ベア+格差+定昇) | 1.81% (定昇相当込み) |
2022 | 4% (ベア+格差+定昇) | 2.07% (定昇相当込み) |
2023 | 5% (ベア+格差+定昇) | 3.58% (定昇相当込み) |
2024 | 5%以上 (ベア+格差+定昇) | 5.10% (定昇相当込み) |
2025 | ??? | ???% |
2008年に起きたリーマンショック以降、2014年より賃金改善が多くの労組で再開されてきました!た。
今年は過去10年間で初めて連合の目標をクリアしていますが、来年も続けるかが見所です!
“連合”春闘_過去10年間の賃上げ要求と回答では、各年度における春闘の詳細についてまとめておりますので、気になる方はお読みください👇
連合について
連合について簡単にご紹介いたしますね!
~日本労働組合総連合会について~
- 結成:1989年 連合(日本労働組合総連合会)
- 組織構成:日本のナショナルセンター(全国中央組織)
- 加盟組合員数:約700万人
- 加盟産業別組織:47組織
- 地方連合会(支部):47拠点(47都道府県)
~特記~
- 連合公式キャラクター「ユニオニオン」がいる。
連合さんの組織構成は「ナショナルセンター」、トヨタ自動車などは「企業別」などと呼ばれています。
日本における労働組合の3層構造_連合・産別・企業別についてでは、これらについて紹介しておりますので、気になる方はお読みください👇
連合マスコット、ユニオニオンがみんなを待ってるよ!
まとめ:昨年に負けない賃上げを期待!
今回の記事では、2025春闘における連合の要求目標と結果についてご紹介いたしました。
あらためて、2025春闘における現時点で判明したの要求目標と回答集計結果は以下の通りです。
連合:???
回答集計結果:???
最後までお読み頂きありがとうございました!
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