2024春闘でのヤマハ発動機労働組合の結果はどうだったんだろう?
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- 2024春闘での結果概要|ヤマハ発動機労働組合
- 過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
- ヤマハ発動機労働組合について
✅本記事の信頼性
- 当記事における春闘情報は以下の出典を参考にしています。出典:連合2024春闘、NHKニュースサイト
- ヤマハ発動機労働組合様における情報は、公式HPより拝見させていただきました。出典:ヤマハ発動機労働組合HP
目次
2024春闘での結果概要|ヤマハ発動機労働組合
2024年2月21日、大手バイクメーカーのヤマハ発動機は、集中回答日(3/13)を待たずして春闘要求に対する回答を発表しました。
その結果、ヤマハ発動機労働組合の要求に対し、満額回答となる17,400円(ベア+定昇等)と回答がありました。
2023春闘が組合要求2,000円越えの15,400円の回答だったので、2年連続での高額回答でしたね!
春闘における各企業の状況や知っておきたい知識になど関する記事を以下のページにまとめていますので、良かったらご覧ください!👇
①春闘要求について
2024年2月9日、ヤマハ発動機労働組合は、平均17,400円(ベア+定昇)の賃上げを求めました。
この金額は、現在の人事制度が導入されてから過去最大となっています。
また、自動車総連内では、「日産自動車労働組合」が2月7日、「トヨタ自動車労働組合」や「本田技研労働組合」が2月14日に要求方針を決定しています。
日産、トヨタ、ホンダの2024春闘については以下の記事にまとめております!👇
会社業績としては、2023年12月期連結決算において、営業利益が11.5%増の2506億5500万円となったことも、会社体力は十分であると判断されたようですね!
コスト増分の価格転換や円安による効果が効いているようですね!
ちなみに春闘における賃金要求額はどうやって決まるかご存じですか?
以下にまとめていますので良かったらお読みください👇
②世間動向について
2023年12月1日、連合は賃上げ分3%以上、定昇相当分を含め5%以上の賃上げを目安として要求方針を固めています。
2023春闘においては「5%程度」の賃上げ目標を掲げましたが、この年は「5%以上」に改め、昨年を上回るスタンスを明確にしていますね。
また、政府としても、昨年を上回る賃上げを企業に要請しておりました。
ここまで賃上げを求めやすいムードは前例ないですね!
2024春闘における連合の要求と回答集計は以下の記事でまとめています👇
③会社回答について
2024年2月21日、集中回答日(3/13)の前に会社回答が発表され、満額回答となる17,400円(ベア+定昇等)と回答がありました。
賃上げ率は5.1%になります。
2023春闘に続く3年連続の満額回答※1であり、改善額も過去最高になりました。
※1:2023年は2000円の要求越えでした。
また、一時金についても組合要求である年間6.5ヵ月分に対し満額回答となったようです。
会社側は「昨今の物価上昇や経済の好循環へ貢献するという社会的要請を踏まえて、賃上げについて、組合要求を満額で回答する」と回答しています。
2/21の回答日は自動車総連の中でもどこよりも早いですね!
2024春闘|自動車メーカー全体ではどうだった?
2024春闘では各自動車メーカーがこぞって賃上げを達成していますが、ヤマハ発動機の賃上げは全体で見るとどのような結果だったのでしょうか?
以下の記事では、国内自動車メーカー11社の賃上げ額をランキング形式で紹介していますので、良かったらお読みください!👇
過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
ここまで2024春闘についてお伝えしてきましたが、これまでの過去10年間におけるヤマハ発動機労働組合の要求額と回答は以下の通りです。
年度 | 要求額(平均) | 回答(平均) |
2014 | 8,500円 (ベアのみ) | 2,000円 |
2015 | 6,000円 (ベアのみ) | 3,500円 |
2016 | 3,000円 (ベアのみ) | 1,500円 |
2017 | 3,000円 (ベアのみ) | 1,500円 |
2018 | 3,000円 (ベアのみ) | 1,500円 |
2019 | 3,000円 (ベアのみ) | 1,400円 |
2020 | 3,000円 (ベアのみ) | 1,500円 |
2021 | 3,000円 (ベアのみ) | 0円 |
2022 | 3,000円 (ベア+諸手当改善分) | 満額回答 (+手当平均100円) |
2023 | 13,400円 (内ベア7,000円) | 15,400円 (2000円の要求越え) |
2024 | 17,400円 (定昇+ベア) | 満額回答 |
2008年に起きたリーマンショックの影響により、長らく賃金改善が行われてきませんでしたが、2014年より約6年ぶりに賃金改善が行われました。
2021年はしょうがないですが、翌年からの3年連続満額回答+αは良い結果ですね!
ヤマハ発動機労働組合について
ヤマハ発動機労働組合さんについて簡単にご紹介しますね!
~ヤマハ発動機労働組合について~
- 結成:1962年
- 支部数:7支部(磐田、袋井、浜松など)
- 所在地:静岡県磐田市
- 組合員数:8,649名
- 平均年齢:40.1歳
- 平均勤続:16.2年
- 上部団体:ヤマハ労連、自動車総連、連合等
~特記~
- 2025年度から始まる新人事制度について、すでにHP上に特設ページを準備している。
- 男性の育休を応援する専用ページがあり、育休取得までの流れや詳しい制度についての説明が掲載されている。
- 役員の方のブログサイトがある(組合員限定)
- 労働組合60周年記念により記念誌や福利厚生ガイドが発行されている(組合員限定)
人事制度や育休支援の専用ページを準備するあたり、特に本部の方の苦労があるのでは?と私なりに思いました。私の労組にはそういったページは準備していないので、勉強になります!
まとめ:4年連続の満額回答を期待!!
今回の記事では、ヤマハ発動機労働組合さんの2024春闘結果等についてご紹介いたしました。
あらためて、2024春闘における要求額と回答は以下の通りです。
労組:平均17,400円(定昇+ベア)
企業:満額回答(3年連続)
最後までお読み頂きありがとうございました!
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