2025春闘での日本製鉄労組の賃上げ要求と回答はどうなる?
2年連続”要求越え”なるかな?
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- 2025春闘 ”最新情報”|日本製鉄労働組合連合会
- 2025春闘 賃上げ要求と回答まとめ
- 過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
- 日本製鉄労働組合連合会について
✅本記事の信頼性
- 当記事における春闘情報は以下を参考にしております。出典:連合2024春闘、連合2025春闘、NHKニュース
- 日本製鉄労連様における情報は、公式HPより拝見させていただきました。出典:日本製鉄労働組合連合会
目次
2025春闘 ”最新情報”|日本製鉄労働組合連合会
最新速報:2025年1月3日付
日本製鉄は2023年12月にアメリカ大手鉄鋼メーカーである「USスチール」を買収することで合意しましたが、2024年9月時点、全米鉄鋼労働組合(USW)はこの計画に一貫して反対しています。
理由としては、
執行部
買収が実現すればUSスチールの生産拠点が移管されるおそれがある!
とのことですが、日本製鉄は「現地の製鉄所に投資を行い、休止や閉鎖は行わない」と説明しています。また、2025年1月2日には新提案を提示しておりますが、USW側はこれに対しても懸念を指名しているようです。
買収が成立した場合、「海外市場での成長」「中国に対する競争力」「アメリカ市場での需要増加」が期待できますね!動向を待ちましょう!
2025年1月3日、アメリカのバイデン大統領は、買収阻止を正式決定したようです!
長年の日本製鉄さんの苦労が・・(;´・ω・)
2024年12月5日付
鉄鋼や重工などの労働組合で構成される「基幹労連」は、2025年春闘におけるベア相当額を「月1万5000円」とする方針を固めました。
重工各社は防衛予算増加の恩恵を受ける一方、鉄鋼は需要低迷に直面するなど業界ごとに事業環境が異なるが、物価上昇が続くことを踏まえて過去最高の水準となりました。
24春闘では「12000円以上」でしたが25春闘では「15000円」となっています。金額は上がったものの以上をつけないことで、一体となって取り組む姿勢を見せたようですね。
2024年11月28日付
連合は第94回中央委員会において、来春闘での賃上げを大手を含む全体では定期昇給分を含めて5%以上、中小企業の労働組合では大手との格差是正を図るとともに、賃金実態が把握できない場合は、+1%の6%以上を求める方針を正式に決めました。
この数年、確実に賃上げが続いてきたことは日本経済の低空飛行から抜け出すチャンスだ。一方、その動きが一部の人たちだけのものであってはならない。全員そろって豊かにならなければ国は繁栄しないと胸に刻んで進める必要がある。
基本的には10月18日の中央執行委員会から方針が変わることはありませんが、これで各労組春闘に向けてスタートを切ることになりますね!
2024年11月26日付
石破総理大臣は労働団体や経済界の代表と会談し、来年春の春闘で大幅な賃上げを求めました。
また、政労使会議では、賃上げが中小企業や地方にも行き渡ることの重要性を強調しました。
「来年の春季労使交渉におきましては、労働者の賃金水準を引き上げるベースアップを念頭に、33年ぶりの高水準の賃上げとなった今年の勢いで大幅な賃上げのご協力をお願いします」
総理大臣が変わってどうなるかと思いましたが、賃上げ方針自体は政府としても継続して求めていくようですね!
2024年10月18日付
2025年10月18日、連合は第13回中央執行委員会において、2025春闘における基本構想を公表しました!
具体的な賃上げの目安は、全体の賃上げ方針(ベースアップ+定昇)を2024年度に引き続き「5%以上」とすることとしています。
2025春闘 賃上げ要求と回答まとめ
日本製鉄労組の春闘要求については、2025年2月中旬ごろ公表が予定されておりますので、今のうちに昨年2024春闘を確認しておきましょう!👇
春闘における各企業の状況や知っておきたい知識など関する記事を以下のページにまとめていますので、良かったらご覧ください!👇
①春闘要求について
2024年2月5日、日本製鉄労組はこれまで続けてきた2年サイクルでの春闘交渉による賃上げではなく、単年での交渉とし、昨年を大きく上回る平均30,000円の賃上げを求めました。
これはオイルショックによる物価高の影響を受けた1975年以来およそ50年ぶりの高水準とのことです。
会社業績としては、2024年3月期の連結純利益が前期比32%減となったものの従来予想より500億円上方修正したこと、株主配当が10円増したことなどから、賃上げに伴う企業体力も十分であると判断されたようですね!
基幹労連の方針が12,000円以上でしたので、これまでの遅れを取り戻す勢いでの賃上げ交渉になりますね!
春闘での賃上げの求め方とその根拠について詳しく解説!では、春闘における賃金要求額はどうやって決まるかについて解説していますので、良かったらお読みください👇
②世間動向について
2023年12月1日、連合は賃上げ分3%以上、定昇相当分を含め5%以上の賃上げを目安として要求方針を固めています。
【2024春闘】連合(日本労働組合総連合会)の結果は?賃上げ要求と回答をチェック!では2024年春闘における連合についてまとめておりますので読んでみてください👇
2023春闘においては「5%程度」の賃上げ目標を掲げましたが、この年は「5%以上」に改め、昨年を上回るスタンスを明確にしていますね。
また、政府としても、昨年を上回る賃上げを企業に要請しておりました。
労組としても、この賃上げムードに乗っからない手はないですね!
《2025春闘》”連合” 2年連続5%以上達成なるか?賃上げ目標と結果をチェック!では2025年春闘における連合についてまとめておりますので読んでみてください👇
③会社回答について
2024年3月13日、集中回答日に会社回答が発表され、要求額越えの平均35,000円の賃上げを得ることができました!
定期昇給などを含めた賃上げ率は14.2%となるようです。
要求額越えは嬉しい反面、労働組合の必要性も問われてしまいますね・・
同じく国内鉄鋼大手のJFEスチールは満額回答の30,000円の賃上げ、
神戸製鋼所も同じく満額回答の30,000円の賃上げでした。
以下にまとめてますので興味あればお読みください👇
過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
ここまで2025春闘についてお伝えしてきましたが、これまでの過去10年間における日本製鉄労働組合の要求額と回答は以下の通りです。
年度 | 要求額(平均) | 回答(平均) |
2014 | 3,500円 | 1,000円 |
2015 | 3,500円*1 | 1,000円 |
2016 | 4,000円 | 1,500円 |
2017 | 4,000円*1 | 1,000円 |
2018 | 3,500円 | 1,500円 |
2019 | 3,500円*1 | 1,500円 |
2020 | 3,000円 | 定昇のみ |
2021 | 3,000円*1 | 定昇のみ |
2022 | 3,500円 | 3,000円 |
2023 | 3,500円*1 | 2,000円 |
2024 | 30,000円 | 35,000円 |
2025 | ??? | ??? |
上部団体である基幹労連より2006年から2014年まで2年サイクルでの春闘要求を行っていました。
しかし日本製鉄はそれ以降も2年サイクルでの春闘要求を継続してきたことで、他社に対して出遅れてしまったようですね。
過去10年間の推移をみると、2024春闘での賃金改善金額は想像できませんね!
日本製鉄労働組合連合会について
日本製鉄労働組合連合会さんについて簡単にご紹介しますね!
~日本製鉄労働組合連合会について~
- 結成:2012年(旧新日本製鐵労働組合連合会と旧住友金属労働組合連合会が組織を統合)
- 加盟単組数:19単組(2023年9月1日時点)
- 所在地:東京都千代田区丸の内
- 組合員数:29,845人(2023年9月1日時点)
- 平均年齢:35.0歳(連合2024春闘解答速報より)
- 上部団体:基幹労連、連合
~特記事項~
- 2012年に設立された「きずな基金」(任意によるカンパ)は、任意であるにもかかわらず2024年1月末時点で131,321,718円に到達した。
出典:日本製鉄労働組合連合会公式HP
あんまり情報がないですね・・
公式HPは基本組合員専用でしたからね、もしこういうこともやってるよといった情報もあれば教えて頂けると幸いです!
まとめ:来年も継続した賃上げを期待!
今回の記事では、日本製鉄労働組合さんの2025春闘結果等についてご紹介いたしました。
あらためて、2025春闘における要求額と回答は以下の通りです。
労組:???の賃上げ要求
企業:???(???%)の回答
最後までお読み頂きありがとうございました!
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