

2025春闘での基幹労連の賃上げ要求と回答はどうなる?
昨春闘の勢いに続けるかな?
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- 2025春闘 ”最新情報”|基幹労連
- 2025春闘の日程と流れについて
- 2025春闘 賃上げ要求と回答まとめ
- 過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
- 基幹労連について
✅本記事の信頼性

✅2025春闘の結果 |
---|
労組:ベア統一要求方針 平均1万5000円 |
企業:平均1万5480円の回答(4月3日時点) |

基幹労連の要求水準がクリアできていますね!
目次
2025春闘 ”最新情報”|基幹労連

最新速報:2025年3月12日
基幹労連における回答額は大手で満額回答が相次ぎ、非鉄総合では5社すべてが1万5,000円の満額回答でした。鉄鋼では日本製鉄が要求を下回る1万2,000円、一方でJFEスチールと神戸製鋼が1万5,000円の満額回答で決着。大型重工では三井E&Sが要求を超え1万8,000円で合意となっています。
津村委員長は、

賃金改善は258組合が要求しており、そのうち、179組合が1万5,000円に格差改善分を上乗せして要求している。258組合の要求の単純平均は1万7,491円。格差改善分を要求している179組合の平均は3,705円で、要求段階では産別方針に沿って取り組んでいる。先行する組合の回答を土台にしながら継続する業種別組合に具体的な成果が引き出せるように波及させていくことが重要だ。
と述べています。
2025春闘の日程と流れについて


2025春闘の流れを2024春闘をベースに確認していきましょう!
春闘の日程
※2025年度の活動計画・実績を朱記追記します。
【日付】 | 【内容】 |
---|---|
2024年11月26日 | 方向性:経済界の代表と会談 |
2023年12月1日 2024年11月28日 | 連合:春闘要求方針決定 |
2024年12月3日 | 金属労協:春闘要求方針決定 |
2024年12月5日 | 基幹労連:春闘要求方針固め |
2025年2月5日 | 基幹労連:春闘要求方針決定 |
2024年3月13日 2025年3月12日 | 集中回答日 |

準備から回答集計まで春闘はほぼ1年を通して進められていますね!
2025春闘 賃上げ要求と回答まとめ


基幹労連の春闘要求については、正式決定が2025年2月初旬の中央委員会となりますので、今のうちに昨年2024春闘を確認しておきましょう!👇
2025春闘について順次更新していきます!
他労組や各年度毎の春闘状況はこちら👇

①春闘要求について
2025年2月5日、「基幹労連」は中央委員会を開き、2025年春闘におけるベア統一要求方針を「月1万5000円」とすることを決定しました。
基幹労連は従来2年サイクルでまとめて賃上げ要求をしてきましたが、昨春闘より単年要求を行っており、今春闘でも単年となっています。
津村委員長は、

24年春闘では一定の成果を上げたが、(大手と中小で)格差が拡大したことも事実だ。要求を一本化することで、より相乗効果を発揮し、継続した賃金改善、全体の底上げにつながると判断した
と述べています。
各加盟単組の実際の要求額はどうだった?
連合集計の加盟単組要求額の平均は1万8267円となりました!
基幹労連の賃上げ要求は1万5000円だったので、要求水準は大幅に上回りましたね!
出典:連合2025春闘 要求集計・回答集計結果 より
②世間動向について
2024年11月28日、連合は第94回中央委員会において、来春闘での賃上げを大手を含む全体では定期昇給分を含めて5%以上、中小企業の労働組合では大手との格差是正を図るとともに、賃金実態が把握できない場合は、+1%の6%以上を求める方針を正式に決めました。

この数年、確実に賃上げが続いてきたことは日本経済の低空飛行から抜け出すチャンスだ。一方、その動きが一部の人たちだけのものであってはならない。全員そろって豊かにならなければ国は繁栄しないと胸に刻んで進める必要がある。

2025年春闘における連合についてはこちら👇

③会社回答について

情報が出そろい次第、更新いたしますね!
出典:連合2025春闘 要求集計・回答集計結果 より
過去10年間における春闘賃上げの推移と背景

ここまで2025春闘についてお伝えしてきましたが、これまでの過去10年間における基幹労連の要求額と回答平均は以下の通りです。
年度 | 労連要求額 | 要求額(平均) | 回答額(平均) |
---|---|---|---|
2014 | 3,500円 | 3,403円 | 311円 |
2015 | 3,500円*1 | 1,000円 | 1,000円 |
2016 | 8,000円 | 3,800円 | 1,319円 |
2017 | 上記に含む*1 | 3,000円 | 800円 |
2018 | 3,500円 | 3,500円 | 1,073円 |
2019 | 3,500円*1 | 3,500円 | 1,281円 |
2020 | 3,000円 | 3,000円 | 600円 |
2021 | 3,000円以上*1 | 3,000円 | 1,500円 |
2022 | 3,500円 | 3,733円 | 2,200円 |
2023 | 3,500円 | 4,350円 | 4,952円 |
2024 | 12,000円以上 | 19,229円 | 16,485円 |
2025 | 15,000円 | ??? | ??? |
*金額はベースアップ相当分のみ
*1:前年度妥結済み
2008年のリーマンショック以降、2014年より賃上げが再開されていますね!

2024から急激に要求額が上がりましたね(; ・`д・´)!
過去年度についてはコチラ👇

基幹労連について


基幹労連さんについて簡単にご紹介しますね!
~基幹労連について~
- 結成:2003年 基幹労連結成。
- 加盟組合:364単組(2024年9月時点)
- 組合員数:約26.7万人(2024年9月時点)
- 所在地:東京都中央区新川
- 上部団体:金属労協、連合
~特記~
- 鉄鋼労連・造船重機労連・非鉄連合の3産別が統合してできた比較的新しい組織である。
出典:基幹労連HP

結成当初は約20万人でしたが、この20年間で約6.7万人も組合員数が増えましたね!
まとめ:このまま高水準を維持していきたい!

今回の記事では、基幹労連さんの2025春闘等についてご紹介いたしました。
あらためて、2025春闘における要求額と回答は以下の通りです。
✅2025春闘の結果 |
---|
労組:ベア統一要求方針 平均1万5000円 |
企業:平均1万5480円の回答(4月3日時点) |
最後までお読み頂きありがとうございました!

コメント
三菱重工は家族手当に改悪があり、2人以上扶養がいる場合ベアの効果を相殺していくようになっていました。他の重工もそんな感じなのでしょうか?
たろうさん、コメントありがとうございます。2人以上の扶養なんて多くの人が対象になりますね(汗
他の重工はちょっとわかりませんが、私の単組ですと1人で2万、2人で2万5千、3人で3万5千、4人以上は人ごとに1万円増です。
大幅賃上げもしていますが、家族手当には触れていません。
もし賃上げの原資確保として家族手当に手が加えられたのなら「何のための賃上げだ!」というお気持ちでしょうから、
今後の諸要求改善として意見は伝えていった方が良いですね。