
自動車総連さん、昨春闘では8年ぶりに具体的な賃上げベア要求目安を提示しましたね!今年はトランプ関税の影響も懸念されますし、どんな結果になるのでしょうか?
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- 2026春闘 ”最新情報”|自動車総連
- 2026春闘の日程と流れについて
- 2026春闘 賃上げ要求と回答まとめ
- 過去10年間における春闘賃上げの推移と背景
- 自動車総連について
✅本記事の信頼性

目次
2026春闘 ”最新情報”|自動車総連

最新速報:2025年11月28日
連合は11月28日、中央委員会を開催し、2026春闘における闘争方針を正式決定を発表しました。
来春闘での賃上げを大手を含む全体では、昨年に引き続き定期昇給分を含めて「5%以上」、
中小企業の労働組合では大手との格差是正を1%上乗せし「6%以上」、
契約社員やパートなどの非正規労働者の賃上げは、目安を「7%以上」としています。

一見昨年と同じようにも見えますが、中小企業を一律6%以上としたことや、新たに非正規雇用の賃上げ目安も明示しましたね!
2025春闘との連合の方針を比較しました!👇

2025年11月26日
「自動車総連、電機連合、基幹労連、JAM、全電線」の五つの産別組織で構成される金属労協は、2026年春闘におけるベアの統一要求水準を「月1万2000円以上」とする方針案を発表しました。要求額は過去最高だった昨年と同水準。米国による関税の影響懸念もあるが、物価高を上回る賃上げを目指すとのことです。
金属労協の金子晃浩議長は、

金子議長
物価上昇を上回る賃上げを何としても獲得する!
としています。
2025年11月25日
政府と経済界、労働界の代表が協議する政労使の会議が25日、首相官邸で開かれました。
高市早苗首相は来年の春闘に向け、

5%を超える高水準となっている賃上げを確かなものとして定着させるために協力を心よりお願いする。政府は賃上げを事業者に丸投げせず、継続的に賃上げできる環境を整備するという内閣の方針への理解を(労使から)得られた。
としています。
また連合の芳野会長は

賃上げの実現に向けて同じ方向性を確認できた。政府の支援策に期待したい。(労働時間規制の緩和に対し)労働者の命と健康を確保することを考えると規制緩和は認められない。
としています。
2025年9月30日
自動車総連は、9月4~5日の両日、東京ビックサイトにおいて第54回大会を開催しました。
自動車総連の金子会長は、

前年を上回る賃上げを実現したが物価上昇には届かず、生活改善には至らない。今後も賃上げの流れを持続し、取引適正化「グッドサイクル運動」を深化させる必要がある。(AI略)
と話しています。

この大幅賃上げの流れを継続させていきたいという認識は間違いないようですね。👉自動車総連 第54回大会ニュースはこちら
2026春闘の日程・流れについて


2026春闘の流れを2025春闘をベースに確認していきましょう!
春闘の日程
※2026年度の活動計画・実績を朱記追記します。
| 【日付】 | 【内容】 |
|---|---|
| 2024年11月26日 2025年11月25日 | 方向性:経済界の代表と会談 |
| 2024年11月28日 2025年11月28日 | 連合:春闘要求方針決定 |
| 2024年12月3日 2025年12月3日 | 金属労協:春闘要求方針決定 |
| 2024年12月11日 | 自動車総連:春闘要求方針固め |
| 2025年1月9日 | 自動車総連:春闘要求方針決定 |
| 2025年2月12日 | 自動車大手各社、要求書提出 |
| 2025年3月12日 | 集中回答日 |

準備から回答集計まで春闘はほぼ半年を通して進められていますね!
2026春闘 賃上げ要求と回答まとめ


2026春闘については情報が入り次第更新いたしますので、先に2025春闘をおさらいしておきましょう!👇
①春闘要求について
2025年1月9日、自動車メーカーなどの労働組合でつくる「自動車総連」は中央委員会を開き、2025春闘でのベースアップ相当分の賃上げ要求額の目安を月額1万2000円とする方針に決めました。具体的な金額を上げるのは18年以来7年ぶりとのこと。
自動車総連では2019年の春闘以降、中小の加盟労組が大手より高い要求を掲げやすくするため、賃上げの金額目標の提示を見送ってきましたが、実態としては大手労組を超えないよう配慮する「呪縛」があったようです(; ・`д・´)

金子 会長
25年春闘では、総連としてベア要求の目安を明示することで、中小労組が大手に気兼ねなく物価上昇分などに見合う要求ができるようにする。これは一つの変化点だ
各加盟単組の実際の要求額はどうだった?
連合集計の加盟単組要求額の平均は18,756円となりました!
ただし「ベア+定昇+その他手当含む」金額となりますので、ベア相当分は不明です。
※要求額平均は、自動車総連【35歳生産労働者】1組合あたり平均の「要求賃金水準-改定前賃金水準」の額
②世間動向について(2026春闘)
連合は2025年11月28日、第96回中央委員会を開催し、2026春闘における闘争方針を正式決定を発表しました。
来春闘での賃上げを大手を含む全体では、3年連続で定期昇給分を含めて「5%以上」、
中小企業の労働組合では大手との格差是正を1%上乗せし「6%以上」、
契約社員やパートなどの非正規労働者の賃上げは「7%以上」を求めます。
芳野会長は取材にて、

今週の政労使会議では政府、使用者そして私たち労働側と、春闘に対する方向性については確認ができた。今回は結果にこだわり全国津々浦々、目標達成に向けてしっかりと運動を展開していきたい!
と述べています。

一見昨年と同じようにも見えますが、中小企業を一律6%以上としたことや、新たに非正規雇用の賃上げ目安も明示しましたね!
2025春闘との連合の方針を比較しました!👇

③会社回答について
連合集計の加盟単組回答額の平均は16,391円となりました!
ただし「ベア+定昇+その他手当含む」金額となりますので、ベア相当分は不明です。
*回答額平均は、自動車総連【35歳生産労働者】1組合あたり平均の「回答賃金水準-改定前賃金水準」の額
過去10年間における春闘賃上げの推移と背景

ここまで2026春闘についてお伝えしてきましたが、これまでの過去10年間における自動車総連の要求額と回答平均は以下の通りです。
| 年度 | 総連要求額 | 要求額(平均) | 回答額(平均) |
|---|---|---|---|
| 2014 | 示さず | – | – |
| 2015 | 6,000円以上 | – | – |
| 2016 | 3,000円以上 | – | – |
| 2017 | 3,000円以上 | – | – |
| 2018 | 3,000円以上 | – | – |
| 2019 | 示さず | – | – |
| 2020 | 示さず | 5,374円 | 956円 |
| 2021 | 示さず | 3,717円 | 2,124円 |
| 2022 | 示さず | 4,776円 | 3,526円 |
| 2023 | 示さず | 9,988円 | 9,521円 |
| 2024 | 示さず | 13,294円 | 17,617円 |
| 2025 | 12,000円以上 | 18,756円 | 16,391円 |
| 2026 | ??? | ??? | ??? |
*金額はベア+定昇+その他手当含む
*総連要求額は、ベアのみ
*要求額平均は、自動車総連【35歳生産労働者】1組合あたり平均の「要求賃金水準-改定前賃金水準」の額
*回答額平均は、自動車総連【35歳生産労働者】1組合あたり平均の「回答賃金水準-改定前賃金水準」の額
残念ながら2020年以降の平均額しか情報がありませんでした。

ここ数年の賃上げ額は、ちょっと前なら想像できませんでしたね(; ・`д・´)
自動車総連について


自動車総連さんについて簡単にご紹介しますね!
~自動車総連について~
- 結成:1972年 自動車総連 結成(前身は1958年より)
- 加盟労連:12労連(2024年9月時点)
- 組合員数:約78.4万人(2024年9月時点)
- 所在地:東京都港区高輪
- 上部団体:金属労協、連合
~特記~
- 各自動車労連が結集した非常に大きな組織、最大労連は「全トヨタ労働組合連合会」で加盟組合員は約36.2万人(2024年9月時点)
- 自動車総連の安全衛生に特化したHPがある。
- 自動車総連50年史の記念デジタルブックが無料で読める。(全130ページ)
出典:自動車総連HP

HPも非常に充実していたので、興味ある方はぜひご覧になってみてください!
まとめ:このまま高水準を維持していきたい!

今回の記事では、自動車総連さんの2026春闘等についてご紹介いたしました。
あらためて、2026春闘における要求額と回答は以下の通りです。
| ✅2026春闘の結果 |
|---|
| 労組:ベア平均???円の賃上げ要求 |
| 企業:平均???回答(3月20日時点) |
最後までお読み頂きありがとうございました!



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